当院のこだわり
Specialty
京都伏見区桃山御陵前駅、伏見桃山駅のインプラント治療
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「いくま歯科医院」院長の伊熊直記です。先ず、数ある歯科医院のサイトの中から、当院の「インプラントサイト」にお越しいただきましてありがとうございます。
ここからのお話は少々長くなりますが、とても大切な内容です。
初めての方は、ここをお読みになってから先にお進みいただきますよう、お願いします。医療サービスは診療科目をとわず、医院によって差があると思います。それは、設備と技術による差です。
設備は新しく、高度な物を導入することで高い水準を保てます。しかし技術はどうでしょう。虫歯治療、歯周病治療、抜歯、入れ歯、かぶせ物や詰め物の治療もさることながら。インプラント治療は、特に専門性が高く診断と手技が難しい分野と言えるでしょう。では、そんなインプラントについてのお話です。
当然のことながら施術する歯科医師の考え方や技術力によって大きな差があります。インプラントの目的は失った天然歯の代わりを長く務めてもらうことです。その為には外科技術だけではなく歯科全般の知識と技術が高いレベルで必要とされます。常日頃の勉強と技術の研鑽が欠かせません。
確かに一定の判断の材料にはなると考えられます。当院も日本口腔インプラント学会公認の専修医が2名おりますが、それらの資格を持たない優秀な先生も多いですし、専門医でも問題のある場合もあります。インプラントも多くの歯科治療の一部なのですべての治療について高いレベルを保っている必要があります。専門家だから安心というわけではありません。すべての治療について言えることですが100%確実な治療はありません。うまくいかないときもありますのであなたのお口の治療をまかせられる人間関係が必要だと考えます。
確かに同じものが提供できるのであれば価格の安いほうがいいです。最近では数百のインプラントメーカーがあり、仕入れ価格も数倍違います。中には少し疑問を感じるようなものや、なくなってしまうメーカーがあります。今後は患者さんも自分のお口の中、さらには骨の中に入るインプラントについてはメーカーを知って、選ぶ必要があります。当院ではインプラントを最初に開発したメーカーで最も歴史が古く世界シェアNO.1のノーベルバイオケアのインプラントを利用しております。
ガイデッドサージェリーとは手術用のテンプレート(ガイド)、サージェリーとはインプラント体を埋入する手術の事です。
このテンプレートとは、最終的に被せる歯の形から、理想的なインプラント体のポジションまで、そのすべてをあらかじめ撮影したCTデータから3Dシミュレーションソフトにより解析・作製した手術用のテンプレート(サージカルガイド)の事を言います。このテンプレートを使用して行う手術のことをインプラントのガイデッドサージェリーと呼びます。
この治療法では、狙った位置や角度からインプラントのズレが生じ、インプラントが骨からはみ出してしまったり、変な向きで埋入されてしまったりすることによるインプラントの早期喪失や、最悪の場合における、下顎の神経の損傷、上顎洞と言われる骨空洞への穿孔など、重篤な事故を防ぐ事が可能です。いくま歯科医院ではこのガイデッドサージェリーを使用し、安全で美しいインプラント治療をお約束致します。
インプラントは顎の骨にドリルで穴を開けて人工の歯根を植えることです。
顎の骨の中には決して傷つけてはならない臓器があります。
上あごには骨のすぐ下に鼻の穴や副鼻腔や比較的大きな血管などがあり、安易なインプラントの埋入は大出血やインプラント体が副鼻腔に落ち込んだりして取れなくなってしまうことがあります。
また前歯ではインプラントはくっついたものの見た目に問題となることがあります。下あごの場合は中に大きな神経がありこれを傷つけると顎のしびれが一生取れなくなってしまうこともあります。
また、間違って顎の骨から出てしまうようなことがあると大出血を起こして重大事故につながることもあります。では見えない骨の中のリスクを避けるためにはどのような方法をとればいいのでしょうか?まずはレントゲンで骨の中を見ることから始まります。
たとえばこのケースでは右下の歯がありませんのでこちらにインプラントを希望されました。みると親知らずに奥歯が引っ掛かって埋まってしまっています。
歯を抜かないことを希望されているのでこの狭い間に2本のインプラントを入れなければなりません。しかもこのレントゲンでは立体的な骨を平面で見ているので正確性に欠けます。
そこでこの骨を立体的に正確にとらえるためにCTを撮影します。これはレントゲンの平面像では見ることのできない顎の骨を輪切りにした画像です。これが前後的にずれて骨から外れてしまうと大事故につながります。さらにこのCTのデータを解析して骨の立体画像を作り出します。
立体画像を半透明にして、骨の中の神経や埋まっている歯に当たらないかをシミュレーションします。
しかしこのシミュレーションを実際のオペで全く狂いなく再現するには絶対にフリーハンドでは不可能です。ではこれを寸分なく再現するためには、このシミュレーションデータをメールでスウェーデンのノーベルバイオケアの本社に送信します。
するとそのデータをもとにこのような手術用の器具が送られてきます。
これを患者さんの口腔内に装着して、この穴からドリルを通して手術を行い、
インプラントを挿入します。
ドリルにはストッパーも付いているので間違って深く削りすぎてしまうことは絶対にありませんし、左右的にもずれは1ミリ以下になります。
結果は1ミリもずれると危ないケースも厳密に計画通りの場所に埋入することができました。
結果としてこのように狭い場所にもシミュレーション通りのインプラントの埋入をすることができます。当院で行っているガイデッドサージェリーは術者の技量を人間のレベル以上にまで高める手伝いをしてくれます。
総入れ歯の方の場合は、インプラントのオペをした上に入れ歯を入れて固まるのを待つのが難しいため、手術した当日にインプラントを使った固定式の仮歯を入れる必要があります。この場合もコンピューターシミュレーションをすることによってあらかじめ手術後に使う仮歯を用意することができます。写真のように仮歯との位置関係や神経との距離を正確にシミュレーションできます。これによって当日3時間から4時間ほどで固定式の仮歯で帰宅する事ができます。はぐきが痩せてしまっても人工の歯ぐきのついた固定式の歯となったため、外す必要もなくほとんどのものが食べられるようになりました。
下記の例を参考に致しますと、左上の歯が2本欠損してしまっていますが、長年入れ歯を使っていたこともあって骨が大きく吸収してへこんでしまっています。今までなら歯ぐきを切って開き人工骨を足すか、上の副鼻腔に人工骨とインプラントを飛び出させるリスクのある大変な手術が必要でしたが、コンピューター上でシミュレーションすることで狭い骨を正確に捕まえて、歯茎も切らずに1時間以内の簡単な手術でインプラントを埋入することができました。
このように手術を単純にすることで患者さん、術者共に楽に安全に手術を行うことができます。
ノーベルクリニシャン・ソフトウェアは3D診断と治療計画の設計ソフトウェアです。診断用のセットアップと患者さまの解剖学的構造を組み合わせて、臨床的・解剖学的・補綴的見地からインプラントを埋入するのに理想的な位置を決めていきます。
手術前の設計と、それを正確に再現するためのサージカルガイドを用いた手術により、確実で患者さまの身体への負担が少ない治療を実現できるのです。